エンジェルナンバーを急によく見る?頻度錯覚と回数の考え方

※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。

数字の意味を調べた翌日、時計にも、レシートにも、その並びがある。昨日までこんなに見たっけ? ちょっと待って、急に増えてない?

その「急に」に、今回は付き合ってみよう。

先に答えると、あるものを意識したあと、それが前より頻繁に現れるように感じることは、頻度錯覚という考え方で説明されます。ただ、あなたが見た数字が全部その理由だ、とこの記事だけで判定することはできません。

知りたいのは、見たことを否定する説明じゃないよね。目の前の出来事を、もう少し納得できる形で整理する方法だと思う。

そこで、数字そのものが出た回数、数字を見る機会、覚えている回数を分けてみます。仮の数字で計算するので、特別な道具も、数字の意味の暗記もいりません。読み終えたら、「多い」の中に何が混ざっていたかを一つずつほどけるはず。

目次

気にしたあと目に入る。その説明に使われる「頻度錯覚」

初めて聞いた言葉が、その日のニュースにも出てきた。ある車種を知ったら、道を歩くたびに見つかる。こういう場面を数字に置き換えると、想像しやすいんじゃないかな。

前は見えていても、覚える対象にしていなかった。ところが意味を知ってから、その並びで目が止まる。この変化と、街にある数字の数が変わったことは、別々に考えられます。

言語学者アーノルド・ズウィッキー自身の説明では、頻度錯覚を、注目した対象へ注意が向くことと、自分の見立てに合う例を集めやすいことに関連付けています。数字を見た個人を診断した研究として紹介されているわけではありません。

だから、使い方はこう。「この体験は必ず錯覚だ」で片付けず、「注意の向きが変わった可能性もある」と、一つ説明を増やす。

たとえば、仮に今日から青い看板を探すつもりで道を歩いたらどうだろう。赤い看板や白い看板もそこにあるけれど、帰宅して思い出すのは青い看板かもしれない。青い看板を見つけたこと自体は、うそにならないよね。

ただ、その記憶だけでは、町全体で青い看板が増設されたとは言い切れない。数字でも、見つけた事実と、増えたという推測の間に、もう一段あるわけです。

エンジェルナンバーとして、その数字に自分なりの意味を持たせることもあると思う。それと「昨日より何倍も出現した」という数量の話は、ひとまず別の棚へ。感想に計算の証明を背負わせなくていいんです。

注意や記憶の仕組みを読む本を探すなら、文春文庫の『錯覚の科学』が候補になります。数字ごとのメッセージ一覧ではなく、認知の仕組みを知りたいときの本です。

注意や記憶について読む『錯覚の科学』を楽天で確認する

「昨日より多い!」を、見る機会とセットにしてみよう

昨日は三回、今日は六回。倍になってる!

うん、回数だけなら倍。では、数字に目を向ける機会も、昨日と今日で同じだったかな。

ここからの数値は、仕組みを説明するための仮の例です。エンジェルナンバーについて実施された調査の結果ではありません。

仮の一日 数字を見る機会 決めた並びを見つけた回数 機会に対する割合
一日目 100回 5回 5%
二日目 200回 10回 5%

見つけた回数は、五回から十回へ増えている。でも、数字を見る機会に対する割合は同じ。十回という数が間違っているのではなく、その数だけでは見えない部分があるんだね。

ここで使った「機会」は、先に決めた条件で数字の表示を確認した一回、と考えてください。世の中の全ての数字を数えた、という意味ではありません。自分が比べようとする範囲を決めるための言葉です。

反対に、機会が百回のままで五回から十回になったなら、この表の例では割合も五%から十%へ上がります。つまり、回数だけより一歩先へ進むには、何と何を比べたかが必要なんです。

ただし、割合が上がったことから、その原因まで一気に決めることはできません。たとえば、時計を見る時間帯を変えた場合。そもそも表示される数字の条件が違うので、同じ種類の機会とは言いにくくなります。

昨日は家で過ごし、今日は電車に乗って、店にも寄った。そんな二日なら、出会う表示の種類が変わっていても不思議ではないよね。まずは、比較の条件が近いかを確かめたいところ。

とはいえ、一日中数えなくていいよ。すでに手元にある記録を比べるなら、片方は時計だけ、もう片方は車の番号も含む、といった違いがないかを見る。それだけでも、「倍になった」の受け止め方が変わります。

割合を出したくても、見る機会の数が分からない場合は? そのときは「今日は十回気付いた」までで止めれば十分です。「だから出現率が上がった」は、まだ分からない。分からない部分を残すほうが、記録は正直になるからね。

それから、記録の空白をゼロ扱いしないこと。数字を見る機会があって対象を見つけなかった日と、そもそも何も記録しなかった日は、別です。「書いていないから一度もなかった」と補ってしまうと、後日の多さを比べる基準が変わってしまいます。

もし過去のメモが、気になった日だけ残っているものなら、そのメモから言えるのは、残っている日の出来事まで。空白の日を含む一週間全体の割合は、その材料だけでは出せません。記録が少ないから失敗、という話ではないよ。使える範囲を見つけよう、という話です。

見た印象と、それをどう解釈するかを考えたい人は、認知を扱う読み物も選択肢です。

印象と判断を考える読み物『錯覚の科学』を楽天で見る

11時11分を二度見したら、二回? 数え方を先に決める

次は、数えるときの小さな落とし穴。

スマホに11時11分と出ていた。一度画面を閉じ、すぐもう一度見ても11時11分だった。これは、一回でしょうか、二回でしょうか。

答えは、何を数えたいかによります。

「自分がその表示を確認した回数」なら二回と数える方法がある。一方、「11時11分という同じ時間帯に気付いた機会」なら一回とまとめる方法もある。両方とも、数えたい対象を決めたうえで使う数え方です。

困るのは、昨日は一回にまとめていたのに、今日は見るたび二回、三回と増やすこと。数え方が変われば、出来事が増えていなくても合計は変わる。ああ、ここは先に決めておきたい!

仮に時計だけを比べたいなら、「同じ日、同じ11時11分の表示は一件」と決めてみる。その決め方で作った数値には、「確認回数ではなく、時間帯ごとにまとめた件数」と説明を添えられます。

ほかにも、次のような違いがあります。

先に決めたいこと 一つ目の数え方 別の数え方
表記の範囲 1111だけを対象にする 11:11も同じ並びとして含める
数字の場所 時計だけを見る 時計とレシートを両方含める
同じ表示の扱い 一つの表示は一件にまとめる 表示を確認したたびに一回とする

どれが宇宙的に正しい、と決める表ではありません。自分が書いた「五回」の中身を説明できるようにする表です。異なる数え方で出した五回と五回は、同じ意味とは限らないからね。

レシートなら、日付、時刻、合計、電話番号など、複数の数字の欄があります。同じ一枚から二つ見つけたとき、「一枚」と数えたのか、「二か所」と数えたのか。これも単位が違います。

数字の欄も固定しておくと、さらに分かりやすい。昨日は合計欄だけを見たのに、今日は時刻や日付まで探したなら、一枚あたりの探す範囲が増えています。「レシートは両日五枚だから同じ条件」とは、まだ言い切れないんだね。枚数をそろえることと、見る場所をそろえることは、別々に確かめてみて。

ここを整えると、あとから記録を見たときに、自分で自分の数字に迷わなくなる。大げさな分析じゃなくて、「この一回って何?」に返事できればいいんです。

記録を始める前なら、対象と単位を一行ずつ決める。もう記録があるなら、分かる範囲で数え方を書き添える。思い出せない部分を、都合よく埋め直す必要はありません。

注意をどこへ向けたか、その後の記憶をどう扱うか。そんな問いを深める本として、次の文庫を紹介しています。この記事の表や数え方は説明用に作ったもので、本から転載した手順ではありません。

注意と記憶を扱う『錯覚の科学』の文庫を楽天で探す

あとから対象を増やすと、「当たった」が集まりやすい

最初は1111を気にしていた。けれど、今日は2222も見たし、1212も目に入った。これも含めて「ゾロ目をたくさん見た」と書くと、最初の問いが少し変わっています。

1111を何回見たかという問いから、いろいろな気になる並びを何回見たかという問いへ。対象が広がったんだね。

広げること自体が悪いわけではありません。気になったものを自由に書く日記なら、その自由さがあっていい。ただ、対象が一種類だった日の合計と、何種類も含めた日の合計を、そのまま比較するのは難しくなります。

たとえば、仮に昨日は1111だけを一件、今日は1111を一件と2222を一件、さらに1212を一件見つけたとします。合計は一件から三件。でも、1111だけを取り出せば、両日とも一件です。

「三倍も見た」という言い方では、この違いが隠れてしまう。数は合っていても、その数で答えられる質問が違うわけです。

あとから気になった数字を足したくなったら、元の対象と追加の対象を分けておこう。「1111は一件。それ以外に気になった並びが二件」。これなら、驚いた気持ちを削らずに、何が起きたか伝えられます。

もう一つ、印象の強さと回数も分けてみたいところ。大事な連絡を待っているときに見た一回と、何気なく見た三回。同じ単位で数えても、心に残る強さは同じとは限らないよね。

ただ、それを「強く覚えているから、たくさん出ていたはず」と、回数に置き換えると話が混ざります。覚えている具体例があるなら、その例として残す。ほかにも見た気がするけれど数えていないなら、回数不明にしておく。それで十分です。

人に話すときも、「最近毎回出る」より「今日、時計で一回見て、その場面をよく覚えている」のほうが、出来事の輪郭がはっきりすることがあります。大きな言葉を、小さく確かめられる言葉へ戻す感じ。

数字に意味を感じたことまで取り消す必要はないんです。感想は感想として、回数は分かる分だけ。二つを別々に持っておけば、どちらも雑に扱わずに済みます。

記憶や認知の錯覚を読む『錯覚の科学』を楽天で確認する

数字の意味の本と、注意の仕組みの本。知りたいことから選ぼう

ここまで読んで、「数字の意味より、自分の目に入る仕組みが気になってきた」と思ったなら、次に読む本も、その問いに合わせて選べます。

紹介している『錯覚の科学』は、文藝春秋の公式商品情報で、記憶や認知、理解の錯覚を扱う科学読み物として案内されている文庫です。数字の吉凶や、1111の意味を調べる辞典として薦めているものではありません。

楽天の選定商品では、クリストファー・チャブリスとダニエル・シモンズが著者、木村博江が訳者と表示されています。紙の文春文庫を選ぶなら、ISBNは9784167901769。この番号と書名を合わせて確認すると、版を選ぶときの目印になります。

ただし、本の全ページを読んだ感想として紹介しているわけではなく、今回確認したのは出版社の商品説明と書誌、販売ページです。頻度錯覚の特定の説明が何ページにあるかや、この記事の数字の例が本に載っているかは確認していません。

それでも選ぶ理由はあります。知りたいことが「この数字は何を知らせるのか」から「見たつもり、覚えているつもりをどう考えるか」へ移ったとき、その後者を扱う読み物として検討できるからです。まずは商品説明を見て、読みたい方向と合うか確かめてね。

同じ書名でも、単行本、文庫、電子書籍の表示が混ざることがあります。手元に紙で置きたいのか、端末で読みたいのかを先に決めると、検索結果から選びやすい。紙の文庫が欲しいときは、電子書籍という表示を見落とさないようにしよう。

中古の商品が検索結果に出る場合もあります。新品と中古、状態、送料を含めた購入条件は、その販売ページで確認してください。安そうに見える一行だけで決めず、欲しい版を受け取れるかまで見たいところです。

紙の文春文庫『錯覚の科学』をISBNで楽天検索する

さて、最初の「急に増えてない?」へ戻ろう。

次に同じ数字が目に入ったら、まず「見つけた」と受け取って大丈夫。その先で気になったら、増えたのは、表示される回数なのか、見ようとする機会なのか、覚えている場面なのか。この三つを分けて聞き直してみて。

今日十回気付いたことと、昨日より出現率が上がったことは、同じ答えではありません。そこが分かると、次に何を確かめたいかが見えてくる。

答えを急がなくていいよ。「あ、この回数には、時計を何度も見た分が入ってるかも」。そこまで気付けたら、もう最初の驚きから一歩進んでいます。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

占い師として活動しています。アプリにいるので探してみて下さい。皆様を開運に導きたいと思い複数サイトを運営しています!皆様の暮らしのお助けを出来れば嬉しいです。「占いちゃんは考えた」がメインサイトになります。

目次